主婦の方は食事の準備や洗濯、子育てなどやらなければならないことが多く、片付けに手が回っていないケースも多いのではないでしょうか。

そのため、「片付けができないなんて主婦として失格なのでは?」と落ち込んでいる方がいるかもしれません。

しかし、片付けができないことを責める必要はなく、コツさえつかめば短時間でも部屋を片付けられます。

そこで今回は、片付けられない主婦が片付け上手になるためのポイントを解説します。
誰でも簡単に実践できる内容なので、ぜひ参考にしてください。

片付けられない主婦になってしまう原因

片付けられない いろんなもの
まず、なぜ片付けられない状況になっているのか原因を確認していきましょう。

原因がわかれば、改善点を見つけやすくなります。

時間がなくて片づけられない

一口に主婦業と言っても、食事の準備や洗濯、育児、子どもの送り迎えなどやらなければならないことはたくさんあります。

とくに共働きの家庭の場合、家を空ける時間が多く、主婦業にかけられる時間が限られているでしょう。

そのなかで、料理や洗濯、育児はやらなければ生活できなくなってしまう主婦業に分類されます。その反面、掃除や片付けはやらなくても生活自体は可能なため、後回しにしてしまいがちです。

片付けの優先順位が下がることで、片づけられない部屋が常態化していきます。

片付け方が分からない

最近の授業では、小学校5年生が家庭科で「片付け」を学ぶようになっています。

しかし、親世代は授業で片付けを習っていないため、そもそも片付け方がわからないという方も少なくないのです。

にもかかわらず、できて当然のことのように家庭では「片付けなさい」と言われ、肝心の片付け方については教えてもらっていない方が多いのではないでしょうか。

そのため、「片付け方がわからない」という場合は、正しい片付け方の手順さえ知ればできるようになる可能性があるのです。

いやなことを先延ばしにしてしまう

家庭で片付けられないことを責められたり、片付けられないことを自分で責めたりしていると、「片付け=嫌なこと」という認識が定着してしまいます。

また、部屋の状態によっては片付けに時間と手間がかかるため、体力的・精神的に余裕がなければ先延ばしにしてしまいがちでしょう。

そのため、「片付け=嫌なこと」ではなく、「片付け=楽しいこと」という認識を持つことが重要です。片づけをすることでどのようなメリットがあるのかを知り、モチベーションをアップさせましょう。

ものを持ちすぎている

片付けを始める前に、そもそもモノの量が多すぎると作業が捗りません。

「いつか使うかもしれない」という考えを持っていると、モノの量がどんどん多くなって片付けられない状態になります。

片付けの第一歩はモノを捨てることだと考え、長年使っていないモノは思い切って手放すようにしましょう。

部屋が片付くと起きる良いこと

MERIT
片付けが苦手な人には「片付け=面倒なこと、嫌なこと」といったイメージがあるかもしれません。

しかし、部屋を片付けることによって以下の3つのメリットが生まれます。

  • 時間的メリット
  • 経済的メリット
  • 精神的メリット

片付ける作業自体は面倒に感じるものですが、片付けた後のメリットに目を向けることで片付けに対するモチベーションを維持しやすくなります。

ものを探す時間が減る

部屋が片付けられていることによるメリットの一つは、無駄な時間を少なくできることでしょう。

というのも、モノが多すぎて整理されていない部屋は、どこになにがあるのか分からなくなりがちです。

毎日5分探し物をしている人は、年間で30時間を探し物で使っています。これは1年間のうち1日探し物だけをしている日があるようなものです。

モノが整理整頓されていることで探し物をする時間がなくなり、結果的に自分の自由な時間が増えるのです。

無駄な買い物をしなくなる

部屋が片付けられていることで、モノの量を把握しやすくなるのもメリットの一つです。

たとえば、服が片付いていない人は、同じようなデザインの服を再び購入することが多く、経済的損失になるでしょう。

反対に、所有物をきちんと把握できていれば無駄買いがなくなり、本当に必要なモノを購入するときだけにお金を使えます。

心にゆとりが生まれる

片付いていない部屋は、ものが見つからないことにイライラしたり、心のどこかに(片付けなきゃ…)という気持ちが残り続けます。

片付いた部屋は余計な情報が視界に入ることがなく、心にゆとりが持てるようになるのです。

精神的なストレスが無くなることで、気持ちが軽くなって前向きな気持ちになれるでしょう。

片付けられない主婦が最初に始めること

First STEP
いざ部屋を片付けようと意気込んでも、何から手を付けたらいいのかわからないという方も多いでしょう。

ここでは、片付けられない主婦が最初に始めるべきことを解説します。

まずは1か所から小さく始める

まず、「一日で部屋全体をきれいにしよう」と意気込んで作業に取り掛かるのはおすすめしません。

というのも、片付けは予想以上に時間がかかるケースも多く、一気に片付けようとすると途中で飽きるというパターンに陥りがちだからです。

そのため、「床に置いてあるものだけを片付ける」「ダイニングテーブルの上だけ片付ける」といったように、スペースを細かく区切って片付けをするのがおすすめです。

まずは小さいスペースから始め、成功体験を積み重ねることで片付けに対するハードルが低くなります。

家族みんなで片付ける場所を決める

「主婦が片づけをするのは当然」と考え、家族に手伝ってもらうことに罪悪感を覚えていませんか。

しかし、一人で作業をするよりも、家族みんなに手伝ってもらうほうが時短になります。さらに、家族みんなでモノの置き場所を決めたり、片付けの担当範囲を決めたりするとキレイな状態が長続きしやすくなるというメリットもあります。

なお、片付けに乗り気でない家族がいる場合は、片付け後のご褒美を設けるのも対策の一つでしょう。

不要なものは溜めずに手放す

片付けの最初のステップとして、モノを減らす努力をすることが大切です。

モノが多すぎると、「片付けをしているのにスッキリしない」「結局どこに片付けたのかわからない」といった事態に陥りがちです。また、モノを収納するスペースも多く必要になるため、場所を確保するのにもお金がかかります。

そのため、不要だと感じたら思い切って手放すことが重要です。

しかし、人からもらったり、愛着を感じたりしているモノは、たとえ不要だと感じても捨てにくいでしょう。その場合は、「迷うモノ」として保留扱いし、普段使っているモノとは別に保管します。

片づけられる主婦になる為に

電球マーク
片付けられる主婦になるためには、正しい片付け方を知ったうえで、片付けに対するモチベーションを維持することが重要です。

ここでは、片付けに取り組みやすくなるための主婦の心構えを3つ紹介します。

小さな達成感が継続する力になる

丸一日かけて片づけをするのではなく、一日5分、10分といった短い時間を使って取り組むことがポイントです。

というのも、短い時間でも毎日片づけをすることで、片付けが習慣となって継続しやすくなるからです。

また、どんな小さな片付けでも自分を褒めることも大切なポイントの一つでしょう。できないことを責めるのではなく、できたことを褒めることによって、達成感が得られて片付けに対する自信が持てます。

完璧を目指さない

片付けなんて時間があればできると思い込んでる人は多く、一度で完璧にしようという気持ちになりがちです。

しかし、部屋の状態によっては一日で片付けられないケースも少なくありません。そうすると「片付けられない主婦だ」と自分を責めてしまうでしょう。

そこで、一度に完璧を目指すのではなく、あえて「常に完璧な状態にする必要はない」という適度な許しの気持ちを持つのがおすすめです。

気持ちにゆとりを持つことで、片付けに対するモチベーションを維持しやすくなります。

ついでに片付けるクセをつける

片づけは短い時間で毎日行うのが習慣化しやすくなるコツです。そこで単純に「毎日5分」と決めるのではなく、「ついでに」片付けるのがおすすめです。

たとえば、服を畳むときに穴の開いた服がないかチェックする、冷蔵庫を開けるついでに賞味期限切れの食材がないかをチェックして処分するなどが挙げられるでしょう。

毎日何気なく行っている行動に片付けをプラスすることで、片付けに対するハードルが低くなって継続しやすくなります。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は、片付けが上手になるポイントについて解説しました。

最後に今回の記事をおさらいしておきましょう。

〇片付けられない主婦が最初に始めること
  • まずは1か所から小さく始める
  • 家族みんなで片付ける場所を決める
  • 不要なものは溜めずに手放す

不要なものを手放す際には、ちょっとしたお小遣いを期待してフリマアプリなど利用してみるのも良いでしょう。

あまり時間をかけたくない人は、最寄りのリサイクルショップを活用してみて下さい。

〇片づけられる主婦になるためのポイント
  • 小さな達成感が継続する力になる
  • 完璧を目指さない
  • ついでに片付けるクセをつける

片付けを面倒なこと、嫌なこととして考えるのではなく、片付けた時のメリットを考えて取り組むとモチベーションを維持しやすくなります。

片付けに悩んでいる主婦の方は、今回の記事を参考に「快適な生活空間」を目指してみて下さい。