おはようございます。太郎です。 先日、木製火鉢と一緒に引き取りした南部鉄器の鉄瓶。 しばらく使っていなかったせいか、内部は赤サビだらけでした。 これでお茶を飲むにはちょっとな… というわけで、この赤錆を落とせないのかと調べていたら鉄瓶のメンテナンス方法を見つけて早速実践! さすがにこの状態では時すでに遅しな気もしましたが、やるだけやってみました。 ちなみに、「鉄瓶」と「急須」は形は似ていますが全然違う物なんですね。 そもそも火にかけていいのは鉄瓶だけ。鉄瓶は内部がコーティングされていないため、こうした赤さびが出やすくなります。 大きさも急須の方がコンパクトで鉄瓶の方がどちらかといえば大き目。 一番簡単に見分ける方法は、取っ手部分が固定されているか倒れるか。この鉄瓶はがっちり取っ手が固定されています。 さて、私が実践した方法が以下の通り。 ①まずは緑茶の葉を不織布にいれて鉄瓶の中に入れます。(出がらしで全然OK)   ②8分目くらいまで水を入れて沸騰させます。約30分。(お湯の量が2分目くらいまでが目安) ③一度、お湯を捨てたらここまでを3回ほど繰り返します。 ここまでやると、お茶の成分と錆が反応して、新たな鉄分が生まれます。そもそも本来はこのお茶を使って南部鉄器の着色していくのだとか。 最後にお湯だけを沸かして注いだ時にお湯が赤くなるのが止まっていればOK。   3回この行程を繰り返しましたが、ひとまずお湯が赤くなるのは止まりました。 が、目視した時の赤サビはほとんど変わらず… さすがにここまでほっといてしまったらダメですね。 物はなんでもそうですが、特に鉄瓶の最大のメンテナンス方法はじつは「使い続けること」が一番大事なんですね。 必ず水を使い切って乾燥させて保管すること。水やお茶を入れたまま放置すると鉄瓶は錆が発生しやすくなってしまいます。 使ったらきちんと元の状態に戻すこと。 日本でも数少ない職人さんが手作りしている伝統工芸品、南部鉄器。 人の思い入れがある物なら、尚更こうした状態にならないよう気を付けたいです!