「引っ越しで今使っているエアコンを手放すことになったけど、売り方がわからない。」
「設置してから10年近く経ったエアコンは買取してもらえるのだろうか。」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?
そこで本記事では、エアコンの買取に関する相場や条件、ポイント、業者の選び方などについて解説します。
エアコンの買取についての情報をたくさんご用意しておりますので、ぜひともご覧ください。
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エアコンの買取相場
エアコンの買取相場は、機種ごとの「容量」と「畳数」によって決められる傾向にあります。
- 10畳未満のモデル(例:6畳用) 買取相場5,000~40,000円
- 10~20畳のモデル(例:14畳用) 買取相場10,000~70,000円
- 21畳以上のモデル(例:23畳用) 買取相場15,000~100,000円
通常は上記のように買取額がそれぞれ付けられますが、容量と畳数が大きいほど買取額が高くなります。たとえば5年以上経過したエアコンであったとしても、容量の大きいモデルのほうが買取額も期待できます。
ただし、これはあくまで目安の相場であるため、実際は「使用年数」「エアコンの状態」「メーカー」「型番」「売る時期」などによって変動が起こります。
なお、エアコン全般(ウィンドウエアコンやスポットクーラー含め)の買取価格相場もあわせて知りたい方は「エアコンの買取価格相場」の記事をご覧ください。
エアコンのおすすめ買取業者5社を比較!
では実際に買取を依頼した場合、各業者の買取価格はいくらになるのでしょうか?
今回はとくにおすすめの買取業者5社について、富士通「AS-X56H2W 2018 年製」の買取査定額を調べました。
買取専門店 | 買取価格 | 取り外し費用 |
---|---|---|
出張買取のアシスト | 7,000〜10,000円 | 無料 |
エアコン買取王 | 3,000円 | 5,000円~ |
エアコン買取エイブイ | 1,000円 | 無料 |
買取ドットコム | 買取不可 | – |
家電王 | 買取不可 | – |
※2025年4月時点での調査結果
以下、各業者についてそれぞれ解説していきます。上記の買取価格や取り外し時の対応などをもとに、業者を選ぶ際の参考になれば幸いです。
出張買取のアシスト
出張買取のアシストは、東京都および神奈川県での買取に対応している買取専門店です。
今回のモデルでは、5社のなかで最も高い7,000〜10,000円という査定額でした。エアコンが標準設置であった場合は取り外し費用がかからずに買取してくれるため、実質的に最も高い買取価格です。
ただし、以下に挙げるような特殊な設置方法の場合は取り外しが不可となるため、事前の問い合わせで設置状況を伝えておきましょう。
- 標準設置に該当しない設置状況
-
- 室内機と室外機が異なる階に設置
- 室外機がベランダ、床以外に置いてある 屋根の上、吊下げなど
- 配管が壁の中を通っている
出張買取のアシストではLINE・WEB・電話での査定ができるため、ぜひともお気軽にお問い合せください。
エアコン買取王
エアコン買取王では、その名のとおりエアコンの買取に力を入れています。
ただし、室外機の設置方法などによって取り外し費用が異なっており、状況によって査定額も大きく変動します。
今回のモデルについては本体査定が3,000円、取り外し費用が5,000円(地面置きの標準設置の場合)となっており、トータルでの査定額は-2,000円であることがわかりました。
なお、HPにおける買取シミュレーションでは各項目を入力するだけですぐに買取価格と取り外し費用の両方を知ることができます。そのため、当日になって「エアコンが外せない」などのトラブルも起きにくくなっています。
エアコン買取エイブイ
エアコン買取エイブイでは、今回のモデルの査定額は1,000円程度でした。
エアコン買取エイブイはエアコン出張買取専門店ということもあり、出張費、費用費、取り外し工事費用はかかりません。
また、WEBやLINEで査定額を簡単に知ることができます。
買取ドットコム
買取ドットコムでは、今回のモデルについては買取ができないという結果でした。
買取査定の連絡は数時間程度なので、複数買取をする際には他社と比較するのがおすすめです。
家電王
家電王では、今回のモデルについては買取ができないという結果でした。
今回は製造から7年経過しているエアコンだったため、買取対応外となってしまいました。
ただし、製造からあまり年数が経っていないエアコンであれば、高価買取が期待できそうです。
買取専門店の選び方
エアコンの買取業者を選ぶ際は、次の要件を満たす業者がおすすめです。
- 取り外しまで一括でおこなってくれる業者
- 取り外し条件や費用が記載されている
- 事前に査定や見積もりをしてもらえる
- 口コミ評価が高い
第一に、エアコンの取り外し業者と買取業者をそれぞれ呼ぶのは手間、時間、お金が掛かります。
そのため「取り外しまで対応している」かつ「費用や設置条件が明確となっている」業者に依頼することで、あらかじめトラブルを防ぐことができます。
買取できるエアコンの条件
上記では、エアコンの買取相場についてご覧いただきました。
一方で実際にエアコンを買取依頼する際は、売りたいエアコンの条件によって買取額の変動や買取自体の可否が判断されることになります。
そこで、ここからはエアコンの買取に必要な条件をご紹介していきます。
年式
買取におけるエアコンの年式は、基本的に製造から5年以内のものであることが重要です。 リサイクルショップで受け入れている家電全般はほとんどが「製造から5年」が目安となっており、エアコンもこちらに含まれます。
年式については、エアコンの型番情報に記載があります。多くの場合はエアコン室内機の向かって下側に型番情報が貼られているため、しっかりチェックをしましょう。
上記の写真は型番情報の一例であり、2025年時点では製造から9年経過しているエアコンということになります。
このケースでは買取が難しいと判断される可能性が高く、場合によっては「無料引取」や「リサイクル家電の対象」といった別の対応になることもあります。 詳しくは最寄りのリサイクルショップにお問い合わせください。
メーカー
たとえば次に挙げるような国内の主要なエアコンメーカー製品の場合は、買取額も期待できます。
- パナソニック(Panasonic)
- シャープ(SHARP)
- 日立(HITACHI)
- 東芝(TOSHIBA)
- 富士通(FUJITSU)
- 三菱(MITSUBISHI)
- ダイキン(DAIKIN)
ただし、これは「海外メーカー製のエアコンでは買取できない」ということではありません。あくまで国内ブランド製のエアコンのほうが買取額の期待値が高いということです。
状態
エアコンの状態についても買取額を左右する要因となります。
たとえばシミ・黄ばみ・傷などがなく、掃除がされていてきれいであるといった状態であれば、買取額も高くなる可能性があります。
また、リサイクルショップへ買取依頼する際は「喫煙者やペットがいる環境で使っていましたか?」と店員から聞かれることも多く、この点はとくに査定で大きなポイントとなっているようです。
さらにリサイクルショップでは再販を前提とした買取であるため、フィルターや外部カバーなどの清掃が必要であるかどうかも査定のポイントとなっています。
設置状況
リサイクルショップやエアコン専門店にエアコンを買取依頼する際は、「取り外し」とセットで買取依頼する方法があります。
壁1枚を挟んで室外機と室内機が設置されている「通常設置」であれば、エアコンを取り扱う買取店の大半は依頼を受けてくれます。(作業時間:エアコンを1台に対して30分~1時間程度)
しかしながら、建築の事情などによって設置状況が「通常設置」に当てはまらないケースもあります。その場合は専門業者でないと取り外しができなかったり、取り外し作業の追加料金が発生したりすることも多く、買取額に大きく影響します。
もしご自宅のエアコン設置状況について不安がある方は、買取依頼時に詳しく状況を説明して相談することをおすすめします。
エアコンをより高く買い取ってもらうために
では、今所持しているエアコンをより高く買取してもらうためにはどうすればよいのでしょうか?
ここでは、エアコンを少しでも高く査定してもらうためにすべきポイントを紹介します。
付属のリモコンや説明書は忘れずにつける
エアコンを購入したときは、室内機・室外機の他に「リモコン」と「説明書」がセットで付属されています。
買取依頼する際もセットで揃っているほうか買取額も高くなりやすいため、忘れずに付けるようにしましょう。
5年以内に売る
先述のように、>中古の家電製品の買取については製造から5年が目安となります。
エアコンというジャンルは毎年のように後継機が登場するため、5年以上経ったモデルはやはり需要が薄れていくものです。
まだ新しいように思えるエアコンでも定期的に年式をチェックし、売る時期を見極めることも高く買い取ってもらえるためのポイントとなります。
買取に依頼する時期は6~7月ごろがおすすめ
エアコンの買取依頼をおこなう際のおすすめの時期は、6~7月ごろの夏が始まる時期です。
夏は冷房を頻繁に使うことから、エアコンの使用頻度が高くなります。そのため事前に夏を迎える準備としてエアコンを買い替える方も多く、結果として初夏における中古市場の需要も高まる傾向があります。
また、エアコンメーカーからは毎年のように後継機が販売されていますが、そのリリースは秋口に集中します。つまり、同じモデルを秋以降の時期に売るとした場合、夏前に売るよりも相場が下がる傾向にあります。
このような理由から、夏が始まるころにエアコンを売るのがおすすめとなっています。
エアコンの掃除をしてから買取依頼をする
エアコンを買取依頼する前になるべく掃除をおこなっておくと、査定時の印象もよくなります。
たとえば「フィルター」と「外側カバー」については、掃除機での吸い取りや拭き取りによって簡単に手入れができます。
また内部に備わっている「フィン」や「ルーパー」は、ホームセンターで売られているエアコン内部洗浄用のスプレーで掃除が可能です。
もし手入れで不明点がある場合は、エアコン専門店に依頼したり相談してみるのも一つの手です。
エアコン取り外しから買取依頼するまでのお得な方法とは?
エアコンを買取に依頼する際は、大きく分けて「取り外し作業」と「買取」という2つの段階が必要となります。
そこで「これらの段階を別々に依頼する方法」または「一括でおこなってくれるお店に依頼する方法」の2点について、それぞれ解説します。
エアコン専門店に取り外し依頼+リサイクルショップに売る方法
「取り外し作業」と「買取」を別々に依頼する方法は、一例として「引っ越し前の家の原状復帰を急いでいてエアコンを外す必要があり、取り外したエアコンはまた別日に買取依頼する」というような場合で利用することになります。
この方法では、それぞれの段階について自分の都合のよいタイミングで進められるというメリットがあります。
一方、買取前提で別のお店に取り外しを依頼することとなるため、安心して作業を任せられるかを判断しなければなりません。その点も踏まえて「取り外し作業後の証明書」を発行してくれるお店を選ぶ必要があります。
たとえば取り外した後の配管について金属がむき出しになっているというように、あまりにも粗雑な処理がされていた場合は買取ってもらえないケースもあります。そのようなトラブルを防ぐために、事前に業者へ問い合わせをしておきましょう。
エアコンの取り外しについては「エアコン取り外しや処分に困った時の解決方法はこちら!」でさらに詳しい情報をご覧いただけます。
なお、エアコン専門店の取り外しのみにかかる費用は、1台に対しておおよそ5,000円以上が相場となっています。
たとえば、リサイクルショップにエアコンの買取査定をお願いして15,000円の買取額が付いたとします。すると手元に残る金額としては「15,000円(買取額)-5,000円 (取り外し)=10,000円(残額)」となります。
「取り外し」「買取」両方を一括でおこなっているお店に依頼する方法
主にエアコン専門店やリサイクルショップに買取を依頼する際は、「取り外し」と「買取」を一括でおこなってくれる場合があります。
この方法では、各段階の窓口が1つで済むため手続きが楽になるというメリットがあります。
ただし、配管構造の関係などからエアコンの設置が「通常設置」でない特殊な状況である場合は対応不可となることもあります。 また、対応できたとしても追加料金が発生する場合もあるため、見積もり時にどのような設置状況かをなるべく細かく伝えることをおすすめします。
さらに、取り外し作業の費用について明記や案内のない業者も存在します。見積もり時に取り外し作業や料金についてしっかり説明してくれるお店を選ぶと安心です。
なお、取り外し作業と買取を一括でおこなっているお店では、買取可能であることを前提としていることから「取り外し無料」と掲げていることも珍しくありません。その場合、上記のようにエアコンの買取額を15,000円とすると、手元に残る金額としては「15,000円(買取額)-0円 (取り外し)=15,000円(残額)」となります。
まとめ
本記事では、エアコンの買取についてどのようなエアコンだと買取可能なのか、高く買い取ってもらうためのポイントなどを解説してきました。上記の内容をまとめると、以下のとおりです。
- 買取相場は主に「容量」と「畳数」で分けられる
- その他「年式」「メーカー」「状態」「設置状況」も査定の大きなポイントとなる
- 付属品をそろえること、5年以内に売ること、夏前に売ることがさらに高額査定へつながる
- エアコン買取には「取り外し」「買取」と2段階があり、別々の依頼、一括での依頼それぞれにメリットと注意点がある
- 作業条件や費用の記載がある、事前の査定や見積もりがある、口コミ評価の高い業者は信頼度が高い
設置状況、買取の可否、買取前の見積もりなどについて分からなかったり不安を覚えたりする方は迷わずプロに聞いて問題を解消し、失敗しない選択をしていきましょう。
「出張買取のアシスト」では、エアコンの買取についてさまざまなご相談を承っております。ぜひともお気軽にお問い合わせください。
記事監修いただきました
本記事につきましては「城都不動産株式会社(旧 株式会社 了)」の中西諒太様にご監修いただきました。

賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務を経て独立し現在に至る。WEBメディア運営・監修・不動産賃貸業に従事。
宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級