石とはいえ、庭石は適切な方法で処分しなければいけません。間違った方法で処分すれば、処罰の対象になる可能性があるため注意が必要です。
なお、処分方法によっては、安価または無料でおこなえるものもあります。
本記事では、庭石の6つのおすすめ処分方法とともに、その費用や注意点について詳しくご紹介します。
庭石のおすすめ処分方法6選
庭石の処分方法には、主に以下の6つの方法が挙げられます。それぞれには異なる特徴と条件があるため、しっかり押さえておきましょう。
- 造園業者に依頼する
- 解体業者に処分してもらう
- ホームセンターに依頼する
- リフォーム会社に依頼する
- 自治体のごみとして処分する
- 必要としてくれる人に譲る
1.造園業者に依頼する
造園業者は、植木や庭石の剪定・配置を専門とする造園デザインのプロです。
庭石を含む造園に使用するもの全般を扱っており、庭石の処分も引き受けてくれます。
なお、処分には庭石の重さや個数に応じた費用のほか、人件費や運搬費などがかかります。
希少性のある庭石ならば無料で引取ってくれる場合もありますが、基本的には処分費用がかかることを念頭に置いておきましょう。
依頼の際は電話やメールで問い合わせ、現地調査と見積から実施する流れとなります。
2.解体業者に処分してもらう
解体業者は建物などの解体を専門とする業者ですが、中には庭石の処分に対応してくれるところもあります。
ただ、造園に関わる業者ではないため、依頼には庭石の処分費用が必ず発生する点に注意が必要です。
造園業者への依頼と同様に庭石の処分費用は重さなどで決まり、その費用以外にも人件費や運搬費がかかります。
依頼の流れも造園業者の場合と同じで、 問い合わせの際には庭石の寸法や搬出経路を伝えておくとスムーズです。
3.ホームセンターに依頼する
庭石の引取に対応しているのは一部のホームセンターのみですが、可能な場合であれば無料または格安で引取ってくれます。
ただし、店舗への持ち込みや購入が必要になるなどの条件があります。
中には、店舗で購入する庭石と同等の形状・重さ・量でなければ受け付けていない場合もあるため、事前の確認が必須です。
ホームセンターに依頼する場合は引取の可否を確認したうえで、処分したい庭石の特徴をしっかり伝えるようにしましょう。
4.リフォーム会社に依頼する
外構工事が可能なリフォーム会社に庭石の処分を依頼する方法もあります。
ただし、こちらも庭石の引取のみの対応はできない場合がほとんどで、基本的にリフォームを前提とした処分となります。
したがって、 庭石の処分だけでなく、同時に庭などの外構部分をおしゃれなデザインに一新させたい人向けの方法と言えるでしょう。
処分費用は庭石の重さなどで変動しますが、リフォームと一括で依頼する形となるため、通常よりも安く抑えられる可能性があります。
依頼の際には予め見積りを出してもらい、必要に応じて費用について相談してみると良いでしょう。
5.自治体のごみとして処分する
それぞれの自治体で庭石の扱いは異なります。
そもそもごみとして処分できなかったり、粗大ごみや不燃ごみとして扱ったり、石積埋立処分場への持ち込みが必要だったりとさまざまです。
ごみとして処分できないケースが多くなりますが、自治体によっては捨てられる場合もあるのでホームページなどで確認してみましょう。
なお、庭石の重さや大きさによっても扱いが変わるため注意が必要です。
また、不燃ごみとして処分できる場合は費用も手間もかかりませんが、それ以外の場合では数百円の費用と手続きや運搬などの手間が生じます。
6.必要としてくれる人に譲る
庭石の処分方法には、ネットオークション・フリマ・クラシファイドサービスなどを利用して、必要としている人に譲るという方法もあります。
需要はさほど高くないため高価での売却は期待できませんが、安価ならば売却できる可能性があります。
譲渡の際には送料が必要になりますが、購入者に送料を負担してもらえるサービスであればその費用を無料にすることが可能です。
ただ、庭石の重さや個数によっては重機での積み込みが必要となり、それに伴う人件費なども発生します。
その場合には、どちらが費用を負担するのか購入者としっかり話し合って決めましょう。
庭石の処分費用を比較【2024年2月版】
前述のとおり、庭石の処分は費用がかかるケースもあれば、無料にできるケースもあります。
では、双方の場合において、費用にはどのくらいの差が見られるのでしょうか。
ここでは、処分費用がかかる場合とそうでない場合の費用を比較します。
- 業者に依頼した場合は5〜10万円程度
- 無料で処分できるケースも
業者に依頼した場合は5〜10万円程度
解体業者やリフォーム会社に依頼した場合の処分費用は5〜10万円ほどです。
その内訳には庭石の処分自体の費用・人件費・運搬費・庭石の粉砕作業・重機による積み込み作業などがあり、庭石の条件によって総合的な費用は大きく異なってきます。
なお、庭石の処分費用のみの相場は1kgあたり30〜40円で、例えば1,000kgの庭石の処分にかかる費用は概ね3〜4万円です。
人件費や運搬費などの費用には3〜5万円程度かかるのが一般的で、これらを合計すると5〜10万円に収まる費用となります。
業者によっては別途費用がかかる場合もあるので、依頼の際にはしっかり見積を確認することが大切です。
無料で処分できるケースも
処分の依頼では5〜10万円の費用が必要になる一方で、造園業者やホームセンターへの引取依頼、必要としてくれる人への譲渡ならば無料で処分することができる場合もあります。
その場合では、人件費や運搬費はかかることがあるものの、庭石の処分自体の費用は抑えることが可能です。
つまり、先述の例でみると3〜4万円の費用が無料になり、3〜5万円ほどの費用のみでの処分がおこなえます。
また、店舗に自分で持ち込んだり、譲渡する人に費用を負担してもらったりすることで、さらに人件費や運搬費なども抑えられる場合があります。
ただし、造園業者での無料引取は庭石の質次第、ホームセンターの無料引取は一部店舗のみ、譲渡は相手とマッチングした場合におこなえるなど、厳しい前提条件がある点は留意しておきましょう。
庭石の処分時の注意点
庭石の処分を依頼する業者選びでは、トラブル防止や費用を抑えるための注意点があります。
また、石だからといって、石が多くある場所に庭石を勝手に捨てるのはNGです。
以下で詳しく見ていきましょう。
- 悪徳業者に注意する
- 自然に捨てるのはNG
- 業者の選定時には相見積もりを実施する
悪徳業者に注意する
業者の中には、庭石を適切に処分しなかったり、無料を謳いつつも不当な費用を請求したりする悪徳業者が存在します。
適切に処分してもらえなければ、知らず知らずのうちに不法投棄として扱われ、依頼者もトラブルに巻き込まれる可能性があります。
何らかの手段で、依頼者が不法投棄の事実を知ってしまった場合には、依頼者も罪に問われるため注意しなければいけません。
事前の説明とは異なる不当な費用の請求においても、不毛なトラブルに発展するだけとなるので、悪徳業者を選ばないようにする事前の対策が重要です。
なお、悪徳業者を避けるためには、無料を強調していないか・口コミ・見積りの確認などがポイントとなります。
買取業者の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
自然に捨てるのはNG
自然にも石は多く存在するため、庭石も山や川に捨てられると考えられがちですが、これは実はNG行為となります。
庭石も個人の所有物であり、それを他者が管理する山や川に捨てる行為は不法投棄に該当してしまうのです。
また、庭で使用した石には、農薬などの自然界にない化学物質が付着している場合があり、自然に捨てることで本来の生態系を破壊する懸念もあります。
地中に埋めるなどしても同じ行為に該当するので、庭石を自然に捨てるのはやめましょう。
業者の選定時には相見積もりを実施する
相見積もりとは、複数の業者に同じ依頼内容の見積りを出してもらうことを指します。
事前の相見積もりにより、各業者の費用の内訳と相場を把握でき、内訳が不透明だったり相場を大きく上回る費用を請求したりする悪徳業者を選別することが可能です。
なお、実施するのは2〜3社ほどで十分でしょう。
ただ、中には相見積もりを好ましく思わない業者もいるので、見積りを出してもらう際には予め事情を伝えておくことが大切です。
まとめ
本記事では、庭石の処分方法や費用を中心に以下の点についてご紹介しました。
- 庭石の主な処分方法には、造園業者・解体業者・ホームセンター・リフォーム会社への依頼のほか、自治体のごみに出す、必要としている人に譲る方法が挙げられる
- 庭石の処分では、業者に依頼する場合は5〜10万円ほどの費用がかかる一方で、造園業者の引取や他者に譲渡する場合は処分自体の費用を無料にできる場合がある
- 庭石の処分時は、悪徳業者を避けること、自然に不法投棄しない、相見積もりで業者を選定することが重要
安心して確実に処分してもらいたい場合は業者への依頼、どうしても費用を安く済ませたい場合はホームセンターなどでの引取や必要な人への譲渡がおすすめです。
また引っ越しやリフォームに際して庭石の処分を検討されており、さまざまな不用品がある場合には、リサイクルショップなどの出張買取サービスの利用がおすすめです。
こうしたサービスでは、さまざまな不用品を一括で買取してくれるため、非常に便利です。
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