引っ越しは大きな出費になるため、できるだけ安く済ませたいと考えている方も多いでしょう。
引っ越し料金は移動距離や荷物の量、時期、時間帯などによって決まります。移動距離は変えられませんが、 時期と時間帯は調整できます。
そこで今回は、引っ越し費用が安くなるのはいつなのかを、公開されている相場データをもとに解説します。よく「平日が安い」といわれますが、曜日による差はほとんどありません。不用品が多く出たときの処分方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
引っ越し費用が安くなるのは「時期」と「時間帯」

先に結論をお伝えします。引っ越し費用を下げるために効く順に並べると、次のとおりです。
引っ越し費用を抑えたいなら、 まず時期を確認してください。繁忙期(2〜4月)を外せるかどうかが、いちばん大きな差になります。
作業を始める時刻によっても料金は変わります。一方、平日か土日かだけで決める必要はありません。この記事では、公開されている相場データをもとに、それぞれどれくらい変わるのかを見ていきます。
引っ越し業界には「繁忙期」と「通常期」があり、繁忙期は通常期に比べて費用相場が上がります。入学や就職に合わせて依頼が集中するためです。では、いつが「安い時期」「高い時期」なのか、具体的に見ていきましょう。
引っ越しの見積もりが安い時期と高い時期

引っ越しは時期によって費用相場が異なります。ここでは、費用が高くなる時期と安くなる時期を見ていきます。
2~4月(繁忙期)は高い
引っ越し業者に依頼が集中する2月〜4月は繁忙期として高めに値段が設定されます。入学や就職、転勤などで多くの方が新生活を始めるため、需要が高まるとともに料金相場が上がります。
「安くなるのは3月を過ぎてから」ではありませんので注意してください。2月は繁忙期に入ります。
| (~50km未満の平均) | 繁忙期(2〜4月) | 通常期(5〜1月) |
|---|---|---|
| 単身(荷物小) | 50,595円 | 41,542円 |
| 単身(荷物大) | 69,099円 | 52,574円 |
| 3人家族 | 119,953円 | 95,380円 |
| 4人家族 | 153,889円 | 123,903円 |
| 5人家族以上 | 193,298円 | 160,158円 |
参考:『SUUMO引越し 引越し料金・費用の相場』(2026年9月25日に確認した掲載値。同ページに集計時点の記載はありません)
単身(荷物大)でおよそ16,500円、4人家族でおよそ30,000円の差。時期をずらせる方は、ここがいちばん大きな差になります。
5月~1月(通常期)は安い
繁忙期を除いた 5月から翌年1月までが通常期です。新生活のための引っ越しが一段落し、依頼が落ち着くためです。
ただし通常期のなかでも、3月に向けて動き始める1月後半や、連休のある時期は混み合うことがあります。日程に幅を持たせて相談すると、業者側も空いている日を提案しやすくなります。
作業を始める時刻でも料金は変わる

引っ越しは、 作業を始める時刻によっても平均費用が変わります。下の表は、作業開始時刻ごとの平均です。
| 作業開始時刻 | 単身 | 家族(カップル含む) |
|---|---|---|
| 7時以前 | 26,885円 | 138,526円 |
| 8時ごろ | 59,986円 | 104,584円 |
| 9時ごろ | 54,808円 | 98,998円 |
| 10時ごろ | 43,813円 | 80,793円 |
| 11時ごろ | 38,617円 | 68,070円 |
| 12時ごろ | 40,757円 | 63,509円 |
| 13時ごろ | 38,849円 | 60,595円 |
| 14時ごろ | 40,350円 | 60,843円 |
| 15時ごろ | 35,422円 | 60,436円 |
| 16時ごろ | 34,197円 | 66,537円 |
| 17時ごろ | 30,741円 | 59,953円 |
| 18時ごろ | 33,430円 | 75,874円 |
| 19時以降 | 39,500円 | 54,745円 |
参考:『SUUMO引越し 引越し料金・費用の相場』(2026年9月25日に確認した掲載値。同ページに集計時点の記載はありません)
読み取れるのは「朝いちばんの時間帯は高くなりやすい」という傾向。単身では8時ごろが59,986円で最も高く、9時ごろから昼にかけて下がっていきます。
朝いちばんは「1日を早く使える」ため人気があり、そのぶん高くなりやすいと考えられます。
ただし、 時刻が遅いほど安くなる、という単純な関係ではありません。単身では7時以前が26,885円と最も安い一方で、家族では7時以前が138,526円と最も高くなっています。17時ごろより19時以降のほうが高い区分もあります。件数の少ない時刻が混じっているとみられるため、この表から「何時にすれば何円安くなる」と読み取ることはできません。
実際に何時の枠が空いていて、それがいくらになるかは業者と日程によって変わります。 見積もりのときに「開始時刻に幅を持たせると安くなりますか」と聞いてみるのが確実です。
平日と土日の平均に大きな差はありません
引っ越しの記事では「平日のほうが安い」とよく書かれています。しかし、公開されている相場を見るかぎり、平日と土日の平均に大きな差はありません。
| (全条件の平均) | 平日 | 土日 |
|---|---|---|
| 単身 | 61,619円 | 60,863円 |
| 家族(カップル含む) | 117,944円 | 117,659円 |
参考:『SUUMO引越し 引越し料金・費用の相場』(2026年9月25日に確認した掲載値。同ページに集計時点の記載はありません)
全体平均では、差は単身で756円、家族で285円です。しかも わずかに土日のほうが安い。SUUMO引越し 引越し料金・費用の相場も、「(差は)ほぼないと言っていいでしょう」と書いています。
なお、これは 条件を分けない全体の平均です。時期や移動距離、荷物量などの条件で分けた場合に曜日の差がどうなるかは、公開されているデータでは確認できませんでした。
少なくとも、「平日だから安い」とは言えない、ということです。休みが取りやすい日を選んで差し支えありません。

六曜(大安・仏滅)で費用は変わるのか

縁起を気にして日取りを決める方もいらっしゃいます。六曜それぞれの意味は次のとおりです。
| 六曜 | 意味 |
|---|---|
| 先勝 | 先手必勝を意味する午前がラッキーな日なので、午前中の引っ越しがよいとされる。午前中に作業がスタートするのであれば、作業終了が午後でも問題ない。 |
| 友引 | おめでたい行事は歓迎される日であり、とくに午前中や夜は良いとされる。ただし、「丑の刻」である11時から13時は凶とされているため、引っ越しは午前中もしくは昼過ぎからおこなうのがおすすめ。 |
| 先負 | 「先んずれば負ける」という意味があり、午後の時間帯が良いとされる。引っ越しはあまりよくないと認識されていますが、選ぶなら午後から作業するのがおすすめ。 |
| 仏滅 | 「尊い仏をも滅ぼす」という意味があり、何をするにも縁起が良くない日とされているため、引っ越しも避けられやすい傾向にある。 |
| 大安 | 六曜のなかで最も縁起のよい日であり、1日を通して何事にも良い運勢を期待できるため、引っ越しの依頼が集中しやすい。 |
| 赤口 | 「赤」という字のイメージから、火や刃物の取り扱いに注意が必要とされており、全体を通してあまり良くない日とされている。しかし、丑の刻(11時から13時)にあたる時間帯は吉であるため、引っ越し作業もその時間帯からスタートするのがおすすめ。 |
費用との関係については、六曜ごとの金額を公開しているデータは見つかりませんでした。ただし、仕組みとしては次のように説明されています。
大安は日数が限られているうえ、「どうせなら大安に」と考える方が多く、 予約が大安に集中する傾向があります。混雑する日は割引が適用されにくいため、結果として大安の料金は高くなりがちです(SUUMO引越し「引っ越しは大安にすべき?」)。
単身か家族かによってさらに費用が異なる

荷物の量が増えるほどトラックも人手も必要になるため、費用は上がります。人数別の相場は次のとおりです。
単身者の場合
単身は「荷物小」と「荷物大」で分けて見ます。冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの大型家具が入ると「荷物大」の相場に近づきます。
| (~50km未満の平均) | 繁忙期(2〜4月) | 通常期(5〜1月) |
|---|---|---|
| 単身(荷物小) | 50,595円 | 41,542円 |
| 単身(荷物大) | 69,099円 | 52,574円 |
参考:『SUUMO引越し 引越し料金・費用の相場』(2026年9月25日に確認した掲載値。同ページに集計時点の記載はありません)
荷物小と荷物大では、通常期でもおよそ11,000円の差。大型の家電や家具を減らせると、費用を下げやすくなります。
同棲または家族の場合
| (~50km未満の平均) | 繁忙期(2〜4月) | 通常期(5〜1月) |
|---|---|---|
| 3人家族 | 119,953円 | 95,380円 |
| 4人家族 | 153,889円 | 123,903円 |
| 5人家族以上 | 193,298円 | 160,158円 |
参考:『SUUMO引越し 引越し料金・費用の相場』(2026年9月25日に確認した掲載値。同ページに集計時点の記載はありません)
人数が増えるほど、繁忙期と通常期の差も大きくなります。 4人家族ではおよそ30,000円、5人家族以上ではおよそ33,000円の差。家族の引っ越しほど、時期の選び方が効くということです。
費用を抑えたいなら、まず通常期を検討する

ここまでを踏まえると、費用を抑えたい方がまず確認すべきなのは 引っ越す時期です。
費用を抑えたいときに確認すること
- 時期 5月〜1月にずらせないか。2〜4月は高くなります
- 時間帯 開始時刻に幅を持たせられないか。朝いちばんは高くなりやすい傾向があります
- 曜日 こだわらなくてかまいません。休みの取りやすい日で構いません
- 荷物 大型の家電・家具を減らせないか(後述)
開始時刻に幅を持たせると、 業者が空いている枠を割り当てやすくなり、金額の相談がしやすくなることがあります。当日の予定が立てにくくなる点は、あらかじめ見込んでおいてください。
逆に、2〜4月に引っ越さざるを得ない方が曜日を細かく調整しても、大きくは変わりません。その場合は、荷物を減らすことと相見積もりのほうに力を向けたほうが、結果につながりやすくなります。
複数の引っ越し業者で見積もりをしてもらうとよい

ここまで相場の数字を見てきましたが、押さえておきたいのは「相場どおりの金額になるとは限らない」という点です。
これは業者自身が公表しています。 サカイ引越センターとアート引越センターはいずれも、トラックの大きさ・移動距離・作業人数・荷物量・建物条件・引越し日などによって総額が変わるため、一律の相場を示すことは難しいと説明しています。
サカイ引越センターの表現を借りれば「一律の相場を示すことは難しいです」とのことです(サカイ引越センター 公式サイト/アート引越センター 公式サイト)。
つまり、自分の荷物と条件で実際にいくらになるかは、見積もりを取るまで分かりません。相見積もりを取れば、自分の条件での実際の金額が分かり、業者同士が競い合うことで値引きにつながることもあります。
ただし、あまり多くの業者に依頼すると比較が大変なうえ、断るのにも手間がかかります。 3社ほどに絞って相見積もりを取るのがおすすめです。
見積もりのときは、 荷物の量・移動距離・建物の条件(階数やエレベーターの有無)・希望日の幅の4点を先に伝えておくと、金額の精度が上がります。
引っ越しで不用品が出たらアシストで買取!

引っ越しのために荷物を整理していると、予想以上に不用品が出てくることも多いでしょう。 荷物の量が減れば引っ越し費用も下がるため、運ぶ前に手放すかどうかを決めておくと無駄がありません。
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売れるかどうかわからないものも、処分してしまう前に一度ご相談ください。
まとめ
今回は、引っ越し費用が安くなるのはいつなのかを、公開されている相場データをもとに解説しました。最後におさらいしておきましょう。
時期
- 繁忙期は2〜4月。通常期は5〜1月
- 差は単身(荷物大)でおよそ16,500円、4人家族でおよそ30,000円
時間帯
- 朝いちばんの時間帯は高くなりやすい。ただし「何時なら何円安い」と言えるデータではない
曜日・六曜
- 平日と土日の全体平均に大きな差はない(単身で756円)。条件別の差は公開データで確認できない
- 六曜ごとの金額を公開しているデータはない。大安は予約が集中して割引が効きにくい
見積もり
- 実際の金額は条件次第。業者自身が「一律の相場を示すことは難しい」と説明している
- 3社ほどに絞って相見積もりを取る
- 引っ越しで不用品が出たらアシストで買取がおすすめ
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