実家の整理をしてるけどタンスの処分どうしよう…。

「捨てる以外にもタンスを処分する方法はないかな?」
「処分費用って相場はどのくらいなの?」

こうした悩みを抱える人も少なくありません。

そこでこちらの記事では次の内容について解説します。

この記事を読んで分かる事
  • タンスの種類と処分が困難な理由
  • タンスの処分方法7選
  • 目的別のおすすめの処分方法

この記事を読むことで、「手間」や「費用」などで比較し、自分にあったタンスの処分方法を知ることができます。

ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。

※ソファの処分について知りたい方は「ソファを処分する7つの方法 かかる手間や費用相場を徹底比較!」こちらの記事で詳しく解説しています。

 

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タンスの種類

古いタンス
まずは処分方法の前に、どのようなタンスがあるのか種類を解説します。

箪笥の種類
  • 整理タンス
  • 和タンス
  • 洋服タンス
  • 桐タンス
  • 婚礼タンス

整理タンス

整理タンスは、いわゆる一般的なタンスでトップスや下着などを折りたたんで収納するためのものです。
英語では「チェスト」と呼ばれています。

素材は木製かプラスチック製のものが一般的です。

木製の場合、厳密な寿命はありませんが、適切なメンテナンスをした場合、大体20年ほどと考えられています。
劣化する原因としては、金具の錆びつきや湿気によるカビの発生があります。

湿気は表面にできたものであれば、拭き取ることで対処することが可能です。しかし内部までカビが浸透してしまうと完璧に取り除くことは難しいでしょう。

プラスチック製の場合、寿命は大体10〜20年ほどと考えられており、木製よりも寿命が短いです。
劣化の原因としては、特に紫外線の影響があり、劣化すると硬化し破損する可能性があります。

和タンス

和タンスは、一般的に着物を入れるためのタンスとして使用されています。
開き扉の内側に、着物を保管するための衣裳盆があることが特徴です。

和タンスは一般的に木製であるため、寿命は20年ほどと考えられています。

また、着物を入れる和タンスの中でも、開き扉の無いものが存在します。これは、昇タンスと呼ばれており、引き出しばかりのタイプの和タンスです。

着物以外にも、整理箪笥のように洋服をしまうことが可能な点が特徴です。

洋服タンス

洋服タンスは、洋服をたたむことなくハンガーにかけた状態で収納することができるタンスです。

折りたたんでシワが目立たないようにすることが好まれる衣服の収納に適しています。

  • ニット
  • ワンピース
  • ジャケット
  • スーツ
  • コート

また、洋服タンスも一般的に木製のものが多いため、寿命は20年程度と考えておくと良いでしょう。

桐タンス

桐タンスは、和タンスと同様に着物を収納するためのタンスであり、熟練の職人が1つずつ手作りする伝統工芸品です。

また、名称にもあるように、原料として桐を使用しているため、通気性が良く耐用年数が長いといった特徴があります。

桐タンスの耐用年数は約100年と言われています。そのため、非常に頑丈であり、壊れにくく汚れが目立ちにくいことが特徴です。
また素材となる桐は、湿度が上がると湿気を吸収し、湿度が下がると湿気を放出する特徴があります。

この高い通気性が理由で、湿気に弱い着物の収納において、和タンスよりも優れていると言われています。

伝統工芸である希少性と高い耐用年数と通気性から、桐タンスは一般的なタンスよりも買取されやすい傾向があります。

婚礼タンス

婚礼タンスとは、結婚した新婦に送る婚礼家具一式のことを意味します。
婚礼家具とは、次のようなものがあります。

  • 整理タンス
  • 洋服タンス
  • 和タンス

今では、このような文化は少ないですが、一昔前は婚礼タンスを送る風習が根付いていました。

縁起物のため、処分することに抵抗がある方もいると思いますが、コンパクトな暮らしの浸透などによって処分する方も増加してきています。

タンスの処分が困難な理由

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タンスの処分が困難な理由を明確にすることで、自分にあった処分方法を選ぶことができます。
ここではタンスの処分が困難な理由について解説します。

自力で処分しにくい

小さめの棚やテーブルなら自分で解体することができるかもしれませんが、頑強なタンスではなかなか難しいといえます。

仮に、燃えるゴミとして処分する場合、大抵の自治体では一片の長さが約30cm以内に収まっていなければいけません。

大きなタンスをそこまでの小ささに解体することは、相当な手間がかかる作業と言えるでしょう。

運びにくい

タンスは基本的には1人で運ぶことは難しい家具です。
大型で重量があるものが多いため、人ひとりが自力で運ぶには困難と言えるでしょう。

また2階などに設置していた場合、数人がかりで1階へ下す必要があります。
特殊な手段として、タンスを窓から吊り上げて運ぶこともありますが、この作業は一般の人がやるには危険なため、専門業者に依頼する必要があるでしょう。

 

タンスの処分方法7選

七本指を立てた女性
タンスを処分するには、主に7つの方法が考えられます。

これらの方法を以下の観点から詳しく解説していきます。

  • メリットやデメリット
  • 処分費用の相場
  • 注意すべき点

自分で解体して処分する

1つ目の方法は、自分で解体して処分する方法です。

燃えるゴミなど出すことができれば、わずかな費用で処分できることが1番のメリットです。
しかし今回紹介する中で、最も手間がかかる処分方法であることがデメリットと言えます。

費用の相場

かかる費用は、自治体によりますが、仮に東京23区であった場合は通常のゴミ袋が10枚程度。

指定がある地域では「燃えるごみの袋」が数十枚必要となるでしょう。

注意点

非常に手間がかかるだけでなく、一歩間違えると大怪我になる可能性があるため、なるべく1人ではなく複数人で作業しましょう。

粗大ゴミとして処分する

2つ目は粗大ゴミとして処分する方法です。

比較的低コストで済むことがメリットと言えます。高くても数千円程度で済むため、特にこだわりがなければ、粗大ゴミとして処分すると良いでしょう。

しかし低コストで済む分、回収指定場所まで自分で運ぶ必要があり、回収までに日数がかかります。

自治体によっては、指定場所が自宅から遠かったり、申し込んでから数週間かかる場合があり、引越しなど早急に処分したい人にとってはデメリットと言えるでしょう。

費用の相場

自治体やタンスの大きさにもよりますが、800円から2,000円程度で処分することが可能です。

注意点

解体して処分する場合でも述べたように、運搬する場合は、なるべく複数人で運搬するようにしましょう。

家具の販売業者に回収してもらう

3つ目は、ニトリやIKEA、無印良品などの家具の販売業者に回収してもらう方法です。

新しいタンスを購入すると同時に回収してもらえるため、処分の手間が省けます。「処分のための手続き」ではなく「新しいタンスを購入するための手続き」というように精神的にも手間を感じずらいこともメリットと言えるでしょう。

もちろん新しいタンスを買う予定がないと使えないサービスであり、タンスを処分したいだけの人にとってはデメリットとなります。

費用の相場

購入店にもよりますが、目安としてタンス1つにつき5,000円から10,000円程度かかります。家具の販売業者として代表的なニトリ、IKEA、無印良品の例をあげると次のようになります。

・ニトリ

  • 1回の配送につき4,400円(税込)の費用がかかります。

注意点として、新しい製品を玄関先までの納品として購入してしまうと、引き取り商品を玄関先に自分で運ばないといけなくなります。

参考:ニトリ公式サイト「よくあるご質問:配達の時に家具の引取はできますか?」

・IKEA

  • IKEAでは家具の有料での引き取りを行っていません。代わりに、状態がよく基準を満たした場合のみ家具の買取サービスを行っています。

買取サービスを受ける際にIKEAへ配送して査定を受けます。そのため、配送料がかかり重量のあるタンスは1点あたり5,350円かかります。

参考:IKEA公式サイト「家具買取サービス」

・無印良品

  • 購入商品と同種かつ同数の不用品の引き取りを行ってくれます。費用は3,000円(税込)×個数です。

また、タンスなどの大型商品の吊り下げ作業が必要な場合は、別途4,000円(税込)の費用がかかります。

参考:無印良品「お問い合せ:不用品の引き取り」

注意点

家具の販売業者それぞれについて引き取りサービスの内容が異なるため、各ホームページを十分に確認し、依頼しましょう。

引越し業者に引き取ってもらう

4つ目は引越し業者に引き取ってもらう方法です。

引越しのタイミングで断捨離する人は多いと思います。引越しと同時にタンスを引き取ってもらえるため手間が省け、依頼すればその他の不用品もまとめて処分してもらえます。

費用もその分かかりますが、引越しのタイミングで一度にまとめて処分をお願いできる点はメリットと言えます。

費用の相場

引越し業者の処分費用は運搬を含めて4,000~8,000円前後が相場です。

他の方法と比較しても、あまり差がなく一般的な費用で処分することが可能と言えます。

注意点

タンスは重量がある家具ですので、設置環境によっては割増料金や2階からの吊り下げ作業の費用などがかかります。

そのため、引越し費用の見積もり段階で事前にしっかり確認しておきましょう。

不用品業者に処分してもらう

5つ目は、不用品業者に処分してもらう方法です。

不用品業者はタンス以外にも家具に限らずまとめて処分することが可能です。
いつでも依頼することができ、最短当日に対応してくれる業者もあるでしょう。

ただし利便性が高い不用品業者ですが、その分費用としては安くありません。

費用の相場

タンス1つのみの場合、およそ6,000円から10,000円程度が費用相場です。
そのため、粗大ゴミとして自治体に頼むよりも数倍の費用がかかります。

また、軽トラック1台分といった場合には、約20,000円から30,000円程度が費用の相場となっています。

注意点

不用品業者のなかには許可を持っていない違法業者も少なからずいるため、次の観点から依頼する業者を選ぶと良いでしょう。

  • 費用が相場とかけ離れすぎていないか
  • ホームページに許認可の記載があるか
  • 利用者の口コミや評判はどうか

買取店で回収してもらう

6つ目は、買取業者に依頼する方法です。

もしタンスが買取してもらえれば、処分費用がかからず大きなメリットと言えます。
また他の家具もある場合はまとめて買取してもらうことで、一度に処分できお金になる可能性もあります。

さらに出張買取なら自宅まで査定にくるので手間もかかりません。
手間を最小限に抑えられることは大きなメリットと言えるでしょう。

ただし買取してもらうためには状態の良さも重要ですが、タンスの場合ブランド品や民芸家具のような工芸品でなければ買取してもらえない可能性が高いでしょう。

買取の可能性があるタンス
  • 民芸家具
  • 有名な家具ブランド
  • 高級素材を使用したタンス
  • 希少性が高いアンティークタンス

買取してもらえない場合は、処分できない可能性があるため、余計な手間がかかってしまいます。

費用の相場

買取店でのタンス買取相場は、1,000円から50,000円程度です。
タンスは状態、ブランド、希少性、素材の良し悪しなどで大きなひらきがあります。

基本的に、一般的なタンスの場合は10,000円以下と考えておくと良いでしょう。

注意点

買取店に依頼する際には少しでも高く買取してもらうことが重要です。

  • タンスの買取実績があるか
  • 利用者の口コミは良いか
  • 出張買取の圏内か

上記のような点をチェックしてから買取店を選びましょう。

フリマサイトで売る

7つ目は、メルカリジモティーなどのフリマサイトで売ることです。

買取店は基本的に、利益が出そうなタンスしか買取しません。
しかし、フリマサイトなど個人売買は欲しい人が見つかれば、どんなタンスでも売れる可能性はあります。

また、買取が難しくても運搬料込みで無料で引き取ってくれる人が見つかる可能性もあります。

その反面、いつ売れるかの目処が立ちづらく、必ず処分できるという保証がありません。
また、遠方の購入者に送るには配送手続きをおこなわければならず、手間がかかる上に配送料で赤字となってしまったりすることもあります。

費用の相場

フリマサイトでの売値価格の相場はおよそ1,000円から30,000円程度です。
また、無料で引き取ってくれる人もいます。

注意点

個人間の取引なので、トラブルを防ぐために事前に次のようなことを明確にしておきましょう。

  • 費用の負担(送料はいくらか、どちらが送料負担なのか)
  • タンスの状態やブランドなどのスペック

目的別おすすめの処分方法

並んだゴミ箱
タンスの処分方法を7つ解説しましたが、まとめると次の表のようになります。
但し、自分で解体する方法に関しては、危険性と手間のかかりやすさから現実的ではないため除外しています。

処分方法 メリット デメリット 費用相場 おすすめの人
粗大ゴミとして処分する 低コスト 手間と時間がかかる 400円〜2,000円程度 低コストで処分したい人
家具販売店に回収もらう 購入と同時に処分 購入する予定がないと処分できない 5,000円〜10,000円程度 買い替え予定の人
引越し業者の引き取り 引越しと同時に処分可能 引越しのタイミング限定 4,000円前後 引越し予定の人
不用品業者に処分してもらう いつでも依頼可能 処分費用は高め 8,000円から10,000円程度 早く処分したい人
買取店に依頼する 買取になれば費用0 買取にならない可能性あり 費用負担なし 民芸家具やブランドタンスを持っている方
フリマサイトで売る どんなタンスでも可能性あり いつ処分できるか分からない 売れれば費用負担なし 時間的余裕がある人

買い替えるなら「販売業者」がおすすめ

買い替える予定がある人は、販売業者に回収してもらう方法がおすすめです。

買い替え先にそのまま頼めるため無駄な手間が省け、費用的にも10,000円以下で回収してもらえるからです。

ニトリ、IKEA、無印良品の回収条件について解説したように、店舗によって対応が異なります。そのため、依頼する際には買い替え予定先の店舗の回収条件をよく確認しましょう。

費用を抑えたい人は「粗大ゴミ」がおすすめ

少しでも費用を抑えたい人は粗大ゴミとして処分する方法がおすすめです。

コストの安さだけ見ると、買取やフリマサイトを活用した方がコストは安く済みますが、条件が緩くバランスを考えると粗大ゴミとして処分する方法が最も適していると言えます。

懸念点としては、自治体によっては自分で回収場所に運ぶ必要があるので、事前に自治体のホームページや電話などで確認することをおすすめします。

引越しをする人は「引越し業者」がおすすめ

引越しの予定がある人は、そのまま引越し業者に依頼することをおすすめします。

無駄に問い合わせ先が増えず、比較的低コストで依頼することが可能だからです。

引越し業者によっては対応していない場合もあるので、見積もりを取る際に費用などと合わせて確認しましょう。

タンスが民芸家具などの人は「買取店」がおすすめ

タンスが民芸家具などの場合は買取業者に依頼することをおすすめします。

フリマサイトでも売れる可能性はありますが、買取業者の方がより確実に買取してもらえるからです。

買取できない場合は回収もしないお店が多いため、事前に買取の対象となりそうか詳しく聞くことが重要です。

時間に余裕があるなら「フリマサイト」がおすすめ

手間を惜しまず時間に余裕があるならフリマサイトを活用することもおすすめします。

フリマサイトなら、個人で売り出すことが可能なため、買取店で売れないようなタンスでも、引き取りしてくれる人に巡り合う可能性があります。

いつ売れるかの目処が立ちにくいので、気長に待てる人におすすめと言えるでしょう。

早く処分したい人は「不用品回収業者」がおすすめ

多少費用がかさんでも、とにかく早く処分したい人は不用品回収業者に依頼することをおすすめします。

粗大ゴミより高いですが、その分タンスの運搬や早ければ依頼した当日に回収してくれるといったメリットがあるからです。

しかし、高額な請求を避けるためにも費用については事前によく調べておきましょう。

買取してもらうためにやるべきこと

タンスのアップ
最後に少しだけ買取について触れたいと思います。
タンスは買取が難しい家具ではありますが、高値で買取されるタンスもあります。

やるべきことは次の2つです。

  • タンスの種類やブランドを確認
  • 状態を確認

例えば、有名なブランドとしては次のようなものです。

高級タンスの一例
  • 岩谷堂箪笥
  • 松本民芸家具
  • 北海道民芸家具
  • 加茂箪笥

こういった有名なタンスには、焼き印があったり製作元のステッカーが貼ってあることがほとんどです。

メーカーやブランドが分からないタンスは、現在では需要が少なく買取となることはないでしょう。

また、タンスの状態も買取の査定ポイントです。

タンスの査定ポイント
  • 外観のキズや色あせ
  • カビなどのニオイがないか
  • 飾り細工がキレイか

こうしたタンスの状態については、個人が判断するには少し難しいかもしれません。

買取店によっては、メールやLINEで画像査定しているお店もあるので、そういった買取店に依頼してみるのも一つの手でしょう。

高価買取となりやすいタンスについて「【民芸家具 買取】売れる箪笥もあるってホント?今も人気の民芸家具」こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてください。

まとめ

この記事ではタンスの処分方法7つについて解説しました。

最後に今回の記事をおさらいしましょう。

■タンスの処分方法7選とおすすめの人

・自分で解体して処分する
→ とにかく費用をかけたくない人におすすめ

・粗大ゴミとして処分する
→ 手間を少なく、低コストで処分したい人におすすめ

・家具の販売業者に回収もらう
→ 買い替え予定がある人におすすめ

・引越し業者に引き取ってもらう
→ 引越しの予定がある人におすすめ

・不用品業者に処分してもらう
→ 引越しや買い替えの予定がなく、早く処分したい人におすすめ

・買取店で回収してもらう
→ タンスが民芸家具などの人におすすめ

・フリマサイトで売る
→ 買取業者が難しい人におすすめ

タンスは大型で重量があるため、いざ処分するとなると困りごととなる家具の1つです。

ぜひ、今回の記事を参考に処分方法を検討して下さい。

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